〈連想第74回〉
今回は、PSで唯一のリリースとなったナンバリングタイトルであるⅦを取り上げます。
シリーズ中、独特の雰囲気だったⅥから一転、Ⅶは全体的にとてもオーソドックスでドラクエらしい曲調となっています。
全体的に軽やかで穏やかな曲が並びますが、そのオーソドックスさの中にとても深みのある味わい深さが含まれていて、何度聴いても感動がある名曲揃いです。
聴きやすく、かつ、深みがある、そんなⅦの曲から5選します。
1 のどかな家並み(Ⅶ:村)
実家のある故郷などの村のテーマ。
街・村のテーマではシリーズ通してトップクラスの名曲です。
とてもなごみ、癒やされると同時に、儚さや切なさみたいなものも感じられて胸にグッときます。
2 憩いの街角(Ⅶ:街)
いかにもドラクエらしいオーソドックスな曲ながら、随所にとても美しさや幸福感が感じられて感動的な曲です。
明るく美しい、清々しい気持ちになります。
3 失われた世界(Ⅶ:フィールド)
名曲として名高いフィールド曲。
ゲームの悲しい世界観を際立たせる、悲しく儚げで、しかし前へ進もうという意志も感じられるような美しい曲です。
シリーズ通して名曲揃いのフィールドの曲の中でも一際存在感があります。
4 足取りも軽やかに(Ⅶ:フィールド)
過去と現在を行き来するゲーム中、現代でかかるもう一つのフィールド曲。
「失われた世界」とは一転して、明るくポジティブで勇ましく、タイトルどおり「足取りも軽やかな」元気な曲です。
初期のファミコンでこんな感じの曲があったような気がするのですが、思い出せませんでした。
5 魔法のじゅうたん(Ⅶ:空)
Ⅵの「空飛ぶベッド」と同路線の、軽快でちょっと風変わりな、でもクセになる名曲です。
リズミカルで楽しく、体が自然に動きます。
オーケストラバージョンは「ヨハン・シュトラウス2世」の「常動曲」の雰囲気を感じます。
今回は唯一のPSからリリースされたナンバリングタイトルであるドラクエⅦの曲から5選しました。
全体通して名曲揃いで、シリーズを重ねるごとに曲数はどんどん増えているのにクオリティも上がっているという奇跡的な現象が起きています。
さて次は、PS2でついに3Dとなって話題を呼んだドラクエⅧを取り上げます。
ここでもまた、数々の名曲が生まれています。