〈連想第68回〉
すぎやまこういち先生のドラクエの名曲をシリーズで数回に渡って取り上げています。
今回は、シリーズの中でも特別な存在、発売当日長蛇の列ができるなどの社会現象となり、ドラクエが国民の共通言語となって、今に続く礎となったとも言える伝説のソフト、Ⅲです。
ゲームのスケールも大きくなり、曲のレパートリーも大幅に増え、巻き起こった騒動に違わぬ充実した内容の最高のゲームでした。
今でもⅢをシリーズ最高作という人もたくさんいますし、その気持ちは私もわかります。
そして、Ⅲのサブタイトルは、そんなすごいことになることを予見していたかのように「そして伝説へ…」。
まさにタイトルのとおり伝説の作品となりました。
そして音楽的にもⅡと同様名曲率がものすごく高く、全曲取り上げたいところをがんばって厳選していこうと思います。
※すぎやまこういち先生は、2021年9月30日、敗血症性ショックのため90歳でご逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
1 街(Ⅲ:街)
このゲームはこの曲から始まります。
シリーズいち明るく元気な印象の街のテーマ。
Ⅲは全体的に明るく元気な印象がありますが、この街のテーマもその要因の1つかもしれません。
2 王宮のロンド(Ⅲ:城)
ゲームが始まって1の次がこの曲。街のテーマとセットみたいな感じです。
バロック風の曲調ですが、Ⅱのまったり癒やし系とは違い、格式と勇ましさを感じるかっこいい感じの曲調です。
ベースのパートが印象的な古典的なハーモニーがとても良いです。
3 冒険の旅(Ⅲ:フィールド)
遂に当初のスタッフの思惑にあった「勇ましさ」が全開のフィールドの曲となりました。
シリーズいちかっこいいフィールドの曲です。
Ⅲの曲は本当に「かっこいい」系の曲がとても多いです。
この曲も冒険へ旅立つ決意が感じられる胸が高まるかっこいい曲です。
2014年のトヨタアクアのCMに使われた時は胸が熱くなりました。
4 戦闘のテーマ(Ⅲ:戦闘)
ゲームの初っ端でこの曲を聴いた時は衝撃でした。
今まで聴いたことないようなかっこいい曲だったからです。
戦闘曲はシリーズ通してかっこいい系の名曲が多いですが、後にも先にもこういう感じの曲はないんじゃないでしょうか。
とにかくⅢは全体的に勇ましくかっこいい曲が多いです。
5 海を超えて(Ⅲ:海)
Ⅱの海と同路線の軽やかなウィンナワルツ風の曲。
ごきげんで楽しげなワルツで、楽しい船旅、という印象です。オーケストラ版はとても優雅な気分になれます。
やはりⅢは明るく元気な曲調のものが多いですね。
今回は、すぎやまこういち先生のドラゴンクエストシリーズで、伝説のソフト「Ⅲ」から前編として5選しました。
曲調にも王道の風格を感じます。
さて次回は引き続きⅢからの曲を取り上げます。
神曲だらけです!