〈連想第48回〉
前回はラバーズロックのカバー曲を取り上げましたが、今回はその中から、カバーソングの定番、「スティービー・ワンダー」の「ribbon in the sky」のカバーを5選します。
オリジナルは「スティービー・ワンダー」の1982年のアルバム「orijinal musiquarium i」に収録されています。
R&B系の多くのシンガーたちがカバーしているバラードで、国や年代を超えたスタンダードです。
最初にスティーヴィー・ワンダーのオリジナルをリンクします。
1 Intro(1993)
90年代前半に名曲を多数残したR&Bグループ「イントロ」です。
私が「ribbon in the sky」と出会ったのは、このイントロ版でした。
原曲の良さそのままに、よりスムースな極上R&B仕様となっています。
デビューアルバム「intro」に収録されています。
2 Jamelody(2008)
トリニダード・トバゴ出身の「ジャメロディ」です。
トリニダード・トバゴは「ソカ」「カリプソ」が生まれた国で、レゲエとは非常に密接に結びついており、トリニダード・トバゴ出身のレゲエアーティストはたくさんいますし、近年は音楽的な垣根もほぼないくらいの状態になっています。
この曲は、アルバム「be prepared」に収録されています。
3 Kashief Lindo(1995)
レゲエからもう一曲。
ラバーズ・ロックを得意とする少年シンガー「カシーフ・リンド」です。
現在は40歳を過ぎているので少年ではないのですが、少年時代にヒット曲がたくさんあるので、その頃のイメージが強いです。
ジャマイカ生まれマイアミ育ちのカシーフ・リンドもまた、カバー曲をたくさん歌ったシンガーでした。
この曲は、アルバム「soul & inspiration」に収録されています。
4 久保田利伸(1988)
自ら「黒人の生まれ変わりではないか」と言うほどブラックミュージックを愛し、表現する久保田利伸です。
正規にカバーしているわけではないですが、ライブでカバーしている音源が残っています。
5 atsushi(2011)
久保田利伸を尊敬し、影響を受けたと公言する元エグザイルのatsushiです。
こちらもライブ音源のみですが、「EXILE atsushi premium live the roots」と言うDVDに収録されています。
〔番外編〕Jamal – Keep It Real(1995)
最後に番外編として、カバーではありませんが、この曲をサンプリングしたヒップホップをご紹介します。
元EPMDの「エリック・サーモン」率いる「デフ・スクワッド」一派の「ジャマル」です。
冒頭のピアノをサンプリングしています。
アルバム「last chance,no break」からのシングル曲です。
今回はスティービー・ワンダーの名曲「ribbon in the sky」のカバーを6選+1しました。
この他にも「ボーイズⅡメン」や「ブライアン・マックナイト」などR&Bの大御所ほか多数のアーティストがカバーしている、カバーの定番ソング=名曲でした。
さて次回は、ラバーズロック〈カバー曲〉の回で取り上げた曲から、「my eyes adore you」を取り上げたいと思います。