〈連想第49回〉
前回は数多くのアーティストにカバーされている「スティービー・ワンダー」「ribbon in the sky」のカバー曲を取り上げましたが、今回は同じく数多くのアーティストにカバーされているスタンダードナンバー、「フランキー・ヴァリ」「my eyes adored you」のカバー曲を取り上げます。
「フランキー・ヴァリ」は、「フォーシーズンズ」のリードボーカルとしてヒットを連発したポップシンガーで、ソロとしても活躍しました。
かの有名な「can’t take my eyes off you(君の瞳に恋してる)」のオリジナルも、このフランキー・ヴァリです。
今回は、そんな数あるヒット曲の中から、切なく胸に迫るメロディーが素晴らしい「マイ・アイズ・アドアド・ユー」を、ラバーズ・ロック〈カバー曲〉の回で取り上げた「ウィンストン・リーディ」以外のアーティストによるカバー曲を選します。
まずは、前回取り上げましたが、あらためてオリジナルをリンクします。
1 Betty Padgett(1975)
フロリダのソウルシンガーでありながらレゲエも歌う「ベティ・パジェット」です。
アルバム「betty padgett」に収録されているシングル曲です。
2 Sam Milby & Toni Gonzaga(2007)
「サム・ミルビー」と「トニ・ゴンサガ」によるデュエットです。
二人ともフィリピン系で、詳細はよく分からないのですが、PVがとても良いので選びました。
映画かドラマの主題歌っぽいのですがそれもわかりませんでした。
もちろんアコースティックで優しいこのカバー自体も良いです。
3 槇原敬之(1996)
マッキーです。
出す曲出す曲どれも大ヒットしていたこの頃、「ver.1.0E LOVE LETTER FROM THE DIGITAL COWBOY」という全曲英語のアルバムがリリースされ、その中の一曲にこのカバー曲が収録されています。
4 西城秀樹(1975)
日本歌謡界のスター「ヒデキ」です。
「ヒデキ・オン・ツアー」というライブアルバムに収録されています。
貴重な映像がアップされていますが、ちょっとこのステージ感動的すぎませんか?
大スターだったんだな、というのが世代を超えて伝わってくる素晴らしいステージです。
5 Fred Astair(1976)
最後はアメリカエンターテイメント史上の大スターでレジェンドの「フレッド・アステア」です。
ダンサーとしてだけでなくシンガーとしても天才的な才能を持ち、ハリウッドの黄金時代を築いた第一人者の一人、そんなアステアの晩年に歌われたこの曲、何とも言えない味わい深さがあります。
数え切れないほど無数にリリースされているアルバムの中で、オリジナルは「attitude dancing」に収録されています。
今回はフランキー・ヴァリ「my eyes adored you」のカバー曲を5選しました。
それぞれに個性があって面白いですね。
この他にもこの曲は本当にたくさんのアーティストにカバーされているスタンダードナンバーです。
さて次回は、カバーソングつながりで「スキヤキ」を取り上げようか、はたまた日本のスター西城秀樹つながりで日本の大御所を取り上げようか、色々連想が広がりましたが、ここは、アメリカの往年のスタンダードナンバー+フレッド・アステアを取り上げることにしました。
と言う訳で次回は、アメリカエンターテイメント史にさんぜんと輝く大スター、フレッド・アステアを取り上げます。